植込型补助人工心臓(VAD)管理施設認定を取得! 山口県内でVAD管理ができるようになりました!
発表のポイント
- 2024年11月1日、山口大学医学部附属病院は、植込型补助人工心臓(Ventricular assist device; VAD)の管理においてVAD协议会の认定を取得しました。これにより、患者さんの治疗オプションが広がり、より多くの命を助けることが可能となりました。
- 心臓移植前にVADを装着した状态で待机する患者さんたちが、県外に移住せずに山口県内で待机できるようになり、家族や友人の支えを受けながら治疗を続けられるようになりました。
- 痴础顿は、心臓移植を待つ间の桥渡し治疗(Bridge to transplantation; BTT)として使用されるだけではなく、心臓移植が适応とならない患者さんに対しても、长期在宅补助人工心臓治疗(Destination therapy; DT)として使用されることもあります。

図1:重症心不全における植込型补助人工心臓(VAD)治療の適応範囲。MCS; Mechanical circulatory support device、VAD; ventricular assist device
概要
心疾患による死亡が年々増加している现代において、慢性心不全の治疗がますます重要视されています。近年では、薬物疗法に加えて、僧帽弁クリップによる治疗、両心室(すなわち左心室と右心室)のペーシング治疗などの非薬物疗法も积极的に行われております。これらの治疗を施しても改善の乏しい状态、すなわち重症心不全に対しては、植込型补助人工心臓(Ventricular assist device; VAD)や心臓移植による治疗も适応となりえます。
2021年、日本循环器学会は『重症心不全に対する植込み型补助人工心臓治疗ガイドライン』を改订しました。従来、VAD治疗は心臓移植を前提とした桥渡し治疗(Bridge to transplantation; BTT)として位置づけられていました。しかし、新しいガイドラインでは、心臓移植を行わずにVAD治疗のみで治疗を完结させる长期在宅补助人工心臓治疗(Destination therapy; DT)が注目され、同年4月30日に保険収载されました。この改订と保険収载により、患者さんは心臓移植を待たずに、VAD治疗のみで生活の质を维持しながら长期的に治疗を受けることができるようになりました(図1)。
痴础顿治疗は、患者さん本人だけでなく、ケアギバー(患者支援者)にも大きな负担がかかる治疗です。VAD治疗を行える施设は限られており、山口県から最も近い施设では九州大学病院、次に冈山大学病院、远い施设では大阪大学医学部附属病院や国立循环器病研究センターとなっています。VAD治疗后は、植込みを実施した施设への定期的な通院や、场合によっては移住が必要となるほか、紧急时にはその施设へのケアギバーの同行が求められることもありました。
このたびの认定取得により、植込みはこれまで通り県外の施设となりますが、植込み后の管理を山口大学医学部附属病院で行えるようになり、これまでの居住地からの通院や日常管理などの负担が軽减され、トラブル発生时の対応がより迅速に行えるようになりました。
用语解説
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心臓移植:健康なドナー(臓器提供者)の心臓を移植する治疗法で、一般的に65歳までが适応となります。
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植込型补助人工心臓(Ventricular assist device; VAD):重症心不全患者さんの心臓のポンプ机能を补助するため体内に植込まれる机械式の补助循环装置です。
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长期在宅补助人工治疗(Destination therapy; DT):移植治疗を目的としないVAD治疗です。适応は心臓移植の适応に比べ広く65歳以上でも适応となることがあります。VADの长期成绩が良くなったことで、在宅で长期に管理することが可能となりました。
