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国立大学法人 山口大学

子どもの外阴部の损伤は虐待によるものか?饲い犬の咬伤か?―虐待事例と动物による偶発的な损伤事例とを客観的に识别する知见を提示―

 

 *本论文は2025年7月28日付で医学雑誌「颁耻谤别耻蝉」に掲载されました。

発表论文のポイント

  • 外阴部に损伤を负った1歳半の男児の事例から、男児の外阴部は、损伤の辺縁が不整(ギザギザ)ではなく整であったため、犬の咬伤ではなく、何らかの刃器によるものと判断しました。
  • 饲い犬を用いた実験では、犬の咬伤は辺縁が不整(ギザギザ)になり、歯の痕跡が残ることを示しました。
  • 本结果は、动物による偶発的な损伤と虐待との鑑别に贡献し得る结果となりました。

概要

 本件は、外陰部に損傷を負った1歳半の男児の事例です。男児の両親は、不在の間に飼い犬が男児を襲い、外陰部を噛んだと主張しました。しかし、山口大学大学院医学系研究科法医学讲座 髙瀬泉教授と、四国こどもとおとなの医療センター今井剛成育がん診療部長は、損傷の特徴から、男児が何らかの刃器で虐待されたと結論づけました。この結論を裏づける実験を行った結果 、犬の咬傷は辺縁が不整(ギザギザ)になり、周囲に歯の痕跡が残ることが明らかになりました。

背景?目的

 児童の性虐待は世界的な问题となっています。日本では、性虐待は子ども虐待全体の1.1%(2023年)とされていますが、より多くの潜在的な事例が示唆されています。
 虐待による外阴部の损伤については、保护者が「犬が噛んだ」などと、偶発的な事故を装って主张することがあります。
 そこで、饲い犬を用いた実験で咬伤の特徴を明らかにして、虐待による损伤との鑑别方法を検讨しました。

症例

 1歳半の男児の両親は、「飼い犬が男児のオムツを剝がして外陰部を噛んだ 。自分たちは不在だった」 と主張しました。
 诊察では、阴茎の包皮が完全に剥离していました。また、背中全体および左右大腿内侧に新旧の皮下出血群を认めました。犬の歯の痕跡は、身体のいずれの部分にも认められませんでした。治疗は、抗生物质の投与などが行われました。

结果?考察

 髙瀬教授と今井成育がん诊疗部长は、当该男児の外阴部において损伤の辺縁が整であったことから、犬の咬伤ではなく、何らかの刃器が使用されたものと判断しました。
 事例と同程度の体格および歯列弓をもつ饲い犬を用いて、咬伤の性质と状态を検讨しました。茹でた手羽先を犬に与えると、最初はそっと噛み始めましたが、最终的に骨まで噛み砕き、皮、筋肉および骨の辺縁はいずれも不整(ギザギザ)になりました。プラスティックフィルムで包まれたソーセージでは、その表面に歯の痕跡が残されていました。
 以上より、犬が噛んだ场合は、その他の部にいかなる损伤も生じさせることなく包皮のみを剥离すること、あるいは、身体の皮肤表面に歯の痕跡を全く残さないことはきわめて困难であると结论づけました。

结语

 本报告は、何らかの刃物によって虐待された1歳半の男児の症例を提示しました。本结果は、犬による咬伤と主张される同様の虐待事例と动物による偶発的な损伤事例とを客観的に鑑别する上で重要な知见となり得るものです。

论文情报

  • 論文名:Genital Wounds: Suspected Child Abuse Versus Alleged Pet Dog Bites.
  • 掲載誌:Cureus 17(7): e88874.
  • 掲载日:2025年7月28日
  • 著 者:Takase I, Imai T.
  • 顿翱滨:10.7759/肠耻谤别耻蝉.88874

     

    问い合わせ先

    • <论文に関すること>
      山口大学大学院医学系研究科法医学讲座
      教授 髙瀬 泉
      电话番号:0836-22-2234
      贰メール:濒别驳补濒蔼(アドレス蔼以下→测补尘补驳耻肠丑颈-耻.补肠.箩辫)
    • <报道に関すること>
      山口大学医学部総務課広报?国際係
      电话番号:0836-22-2009
      贰メール:尘别268蔼(アドレス蔼以下→测补尘补驳耻肠丑颈-耻.补肠.箩辫)
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